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jeansfactory(ジーンズファクトリー)

LEVI'S S506XX ジャケット大戦モデルの復刻を徹底解説

2025.08.13
LEVI'S S506XX ジャケット大戦モデルの復刻を徹底解説のバナーです。

1940年代、戦時下で生まれた――LEVI’S® TYPE I JACKET S506XX、通称“大戦モデル”がLevi’s Vintage Clothing(リーバイス ビンテージ クロージング)から復刻リリース。
リーバイスのGジャンの中でも「ファースト(1st)」と呼ばれる初期型にあたり、特に1940年代前半の「大戦モデル(WWII Model)」は無駄を削ぎ落としたミニマルな意匠、物資統制の影響を色濃く反映したディテールで、当時の空気を今に伝える数少ない存在です。
2025年7月、そのS506XXが完全復刻として数量限定で登場。
縫製、シルエット、生地の風合いまで、オリジナルに忠実に仕上げられた一着を、ジーンズファクトリーではオンラインショップ限定で販売致します。

Levi’s Vintage ClothingによるS506XX復刻モデルのディテール再現度を徹底チェック

月桂樹ボタン・フラップなしポケットなど当時の仕様を完全再現

Levi’s Vintage Clothing(LVC)の2025年復刻「S506XX WWII TRUCKER JACKET」は、戦時下の物資統制による“簡略化”をそのまま踏襲。
塗装を抑えた4つ穴の月桂樹ボタンを前立て・カフに採用し、銅リベット2点留めのフラップレス胸ポケット、フロントのボックスステッチで押さえたプリーツを忠実に再現しています。
背面のシンチバックもオリジナル同様に採用され、無駄を削ぎ落としたワークウェアらしい実用美を表現。
ヨーク下にはタックが配され可動域の確保がなされています。 塗装を抑えた4つの月桂樹ボタンを前立て・カフに採用し、銅リベット2点留めのフラップレス胸ポケット、フロントのボックスステッチで押さえたプリーツを忠実に再現しています。 ヴィンテージのLevi'sを語るうえで欠かせないレッドタブも片面のみの「ビッグE」仕様に。

サイズXXLはスプリットバック、通称“Tバック”仕様に

サイズXXL=46のみ背面ヨーク下の生地を中央で接いだスプリットバック(Tバック)仕様に。
当時、大きなサイズを一枚の生地で裁断できなかった当時の製造背景を再現したもので、背面に縦の切り替えが入り、ヨークと組み合わさって“T”の字のように見えることからこの名称がつきました。
当時のヴィンテージアイテムでは非常に希少性のあるサイズの個体で、今回の復刻でもサイズXXL=46サイズのみで再現されています。

縫製・生地・タグの細部までこだわった日本製LVCの再現力

2頭の馬がジーンズを引き裂こうとするデザイン(Two Horse Brand)が刻印されたレザーパッチ。
モデル名の「S506XX」の「S」は Simplify の略で、大戦期特有の物資統制による簡略化仕様を意味。
46サイズ以上のモデルには、「E」刻印が入り “Extra” サイズを示します。 襟の内側に入ったタグに記される通り、生地も縫製も「made in Japan」による今回の復刻。
100%オーガニックコットンで13.3オンスのほど良く肉厚な日本製デニムを使用。
ヴィンテージ特有の縦落ちやシワが現れるよう設計された赤耳セルビッジデニムです。 1944年当時の生地の特色やディティールを忠実に再現していることを解説したタグが付属。

LEVI’S® TYPE I JACKET S506XXとは?大戦モデルの特徴と歴史的背景を解説

第二次世界大戦下の物資統制が生んだ“簡略化デザイン”とは

第二次世界大戦期のアメリカでは、衣料用の金属・糸・生地が統制され、ワークウエアにも「無駄を省くこと」が求められました。
リーバイスは通常仕様をそぎ落とした“S(Simplify)”品番を導入し、ジャケットは S506XX(TYPE I) として生産されました。 金属資源の統制の影響を受け、一般的な刻印入りタックボタンの生産が難しくなり、省材料で簡略化された「ドーナツボタン」が採用されました。
その際、ただの無地ではなく、月桂樹の刻印を加えることでブランドの存在感と高級感を維持していたと言われています。
材質はヴィンテージと同様にアルミニウム系合金が多く、経年変化によってくすみや酸化が進み、ヴィンテージらしい風合いが。
戸数も通常の5つから4つへ簡略化されました。 1971年以前の生産を示す、LEVI’Sの「E」が大文字の「ビッグE」タブ。
製造工程やコスト削減が強く求められた第二次世界大戦中は赤タブも例外ではなく、刺繍を片面だけにして手間と糸の使用量を節約。
これにより生まれたのが片面プリントタブです。
当時の片面プリントは、文字の間隔や糸の太さも現代とは異なり、若干太字で武骨な印象があり、今回の復刻ではそれも再現されています。

S506XX=1stモデルのルーツ|リベットやフラップ省略の理由

従来の1stモデルは胸ポケットにフラップが付き、ボタンで留められる仕様でしたが、大戦モデルでは布の節約のためフラップそのものを廃止。
代わりに開口部を補強するために、銅製リベットとバータック(かんぬき止め)で強度を確保しています。 本来のリベットは、頭部に「LEVI’S」や「CO. S.F.」などの刻印が入った精密な仕上げでしたが、大戦モデルでは無刻印のプレーンタイプへ変更されました。
これにより、製造工程の短縮とコスト削減を実現しています。
また、通常モデルではリベットの裏側に専用の「バッキングプレート」が付き、布地への負荷を分散させていましたが、大戦モデルでは簡易的な丸形の銅板で代用されています。

ミリタリーデニムとしての価値と当時のアメリカ文化背景

S506XXは、兵士や軍需工場労働者の日常着としても活躍しました。
銅製リベットや月桂樹ドーナツボタンは軍用金属調達の影響で素材・デザインが変化。
フラップを省略した胸ポケットや、補強ステッチの削減などは、製造スピード向上と資源節約を両立させるための工夫でした。
この「簡略化デザイン」こそが大戦モデルの最大の特徴です。
また、戦時中、アメリカ国内では「質実剛健」や「節約」が美徳とされた為、S506XXのような無駄を省いた実用的な衣服が好まれ、ファッションよりも機能性と耐久性が重視されました。
同時に、この時代のワークウェアは「勤勉さ」や「国への貢献」の象徴でもあったのです。

LEVI’S® TYPE I JACKET S506XX大戦モデルのサイズ選び・取り扱い・洗濯のコツ

LEVI’S TYPE I JACKET S506XXをサイズ別に着比べ

Lサイズを未洗いの状態で、180cm・60kgの男性がインナーTシャツで着用。
ジャストサイズに近いですが、身幅はゆとりがあります。
※洗濯する事でここから最大で約10%の縮みが発生します。 XXLサイズを未洗いの状態で、180cm・60kgの男性がインナーTシャツで着用。
かなりゆとりがありるサイズ感で袖丈、着丈共にゆとりがあります。
※洗濯する事でここから最大で約10%の縮みが発生します。

洗濯前後でどれ位変化するか?

LEVI’S® TYPE I JACKET S506XXジャケット、大戦モデルの復刻では未洗いのリジッドデニムが使用されており、 洗濯後の最大縮みは「最大10%程度」 となると製品タグに明記されています。
しかしながら、1回の洗濯で縮みきるわけではなく、初回洗濯で 3~7%程度縮むのが一般的で、その後の洗濯で徐々にプラスで縮みが発生するものとなります。
また、洗濯方法とリジッドデニムの縮率の一般的な傾向は以下となります。

リジッドデニムの取り扱い・洗濯のコツ

初回洗濯(または水通し)の重要性
リジッド状態のGジャンは、糊がついていて生地が固く、縮みもまだ出ていないです。
洗濯する事で、糊が落ち、生地も柔らかくなってしまう為、色落ちをゆっくり楽しみたい場合は、洗濯せずに着用を優先して固い生地特有の擦れ・アタリ・シワをくっきりと付ける方法がおすすめです。

洗う前の下準備
1.裏返す・単独洗い:色移りと表面摩耗を抑える。必ずネット使用。
2.洗剤:中性・無蛍光・酵素なしを少量。柔軟剤・漂白剤はNG。できればデニム専用の洗剤を推奨。
3.付属保護:革パッチはラップで覆うか、濡らさないようにテープで保護。メタルボタンはぶつかり摩耗を避けるため必ずネットに。

水通し(常温〜ぬるま湯)+自然乾燥:洗濯機不使用で糊落とし&最小限の縮みで始めたい人向け
1.30~35℃の水をバスタブか桶に張る(洗剤なし/入れるなら極少量)。
2.裏返し・ネット入りのまま押し洗い(揉まない)で5~10分。
3.同温の水で2回すすぐ(温度差は縮みを増やす)。
4.タオルドライ→形を整える。
※ねじれ防止の為絞らない。

乾燥
風通しの良い場所で、日陰干しを推奨。
その際に肩線が潰れない厚手のハンガーを使用するか、ゆがみを防ぐために、平干しがベスト。

ジーンズファクトリーでの販売方法に関して

販売スケジュール:2025年8月14日 10:00~


※こちらはオンラインショップ限定販売の商品です。
※本商品に関してジーンズファクトリー各店舗へのお問い合わせはお控えください。
※在庫状況や販売数量に関するご案内はできかねますので、あらかじめご了承ください。

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