5,000円以上お買い上げで送料無料!メンバー登録でお得な情報をゲット。さらに詳しく

jeansfactory(ジーンズファクトリー)

ARMY TWILL(アーミーツイル)のデザイナーインタビューと別注アイテム紹介

2023.09.27
ARMY TWILL(アーミーツイル)のデザイナーインタビューと別注アイテム紹介の特集用バナーです。

ARMY TWILL(アーミーツイル)は1940年代にアメリカで誕生したミリタリーウェアブランド。
現在ではヴィンテージウェアをモチーフとし、オリジナルで製作する生地やシルエットで現代的にアップデートされたリプロダクトレーベルをコレクション展開。
今回デザイナー 多田周平さんを迎え、ジーンズファクトリーメンズバイヤー 横田幹との対談を通して、秋冬の別注デザインが出来るまでのストーリーやARMY TWILLの魅力を深掘りしていく。

ARMY TWILLデザイナー 多田 周平さん

某人気アパレルブランドで企画や生産を務めたのち、マルベリーに入社。
すでに消滅していたアメリカのストアブランド「アーミーツイル」を、国内で再興させるべく、立ち上げから参画。学生時代からの経歴で素材作りからパターンまで、製品に至る全ての工程に造詣が深く、ARMY TWILLの全ての工程を担っている。

JEANS FACTORYバイヤー 横田 幹

ジーンズファクトリー、BEAMSのショップスタッフやマネージメント職を経て約10年前よりジーンズファクトリーのバイヤーへ。数多くのブランドとの別注デザインを企画、バイイングに携わり、ジーンズファクトリーのオリジナリティを体現する名物バイヤー。

本格的なヴィンテージディティールとモダンな空気感を醸すARMY TWILL(アーミーツイル)

まずはARMY TWILLのブランドを復刻させてスタートする事になったきっかけは?

多田(以下多)_元々、マルベリー社で代表の牧野が収集していたヴィンテージのアーミーツイルのシャツがあって、牧野がそのアーミーツイルを現代の技術で復刻させていきたいという想いからがブランドの起こりです。
その後、元々別のブランドで働いていた私にディレクションのお話を頂いて本格的に携わる形で2020年からスタートしました。
前職でもヴィンテージやミリタリーのアイテムをサンプリングして、生地の作成からパターンまで製品に至る多くの工程を担っていたので、すんなりとアーミーツイルのブランドには入っていくことが出来ました。 _アイテムはどれもただのヴィンテージレプリカっていう訳ではなくデッドストックとももちろん違う、独特の空気感を感じます。デザインのコンセプトをお伺いしても良いですか?


_アーミーツイルはヴィンテージやデッドストックから着想する事が殆どなんですが、ヴィンテージのかわいさって既製服には無い歪みだったり、縫製がカーブしてしまっていたり、作り手のクラフト感が見える要素が詰まってる事が多いんですよね。
アーミーツイルの服をデザインする時は、そういった要素を取り入れてパターンで線を柔らかくしてみたりとか、パーツに丸みを取り入れてみたりとか、ヴィンテージの空気感を抽出出来るように意識して物作りしています。

バイヤーから見たARMY TWILL(アーミーツイル)の魅力

_ジーンズファクトリーでは2021年からお取り扱いしていますよね?バイイングする事になったきっかけや、最初の印象を聞いても良いですか?


横田(以下横)_僕らもいつもチェックしているBeginという雑誌でアーミーツイルの服を見て、独特の空気感がすごくかっこよくて気になりました。その後、直ぐにマルベリーさんに連絡を取ったらとんとん拍子に話が進んで最初のお取り扱いから別注もさせて頂ける話になったのがスタートです。
アーミーツイルの印象はヴィンテージ好きも納得させられる本格的な作り込みもそうなんですけど、着た時に凄く馴染むと言うか、本格的な服って生地が固かったりデザイン的にも普通の人に似合わないし着心地も良くないんですが、アーミーツイルは着心地も良いし誰にでも似合ってしまう柔らかさが魅力だと感じました。 _逆に多田さんのジーンズファクトリーの印象は如何でしょうか?


_先ずはその商品構成に圧倒されました。これだけ多くのブランドを都内で見ることはまずできないですし、何でもあって凄いなと。後は外観ですね。黒い倉庫風の外観で最初ワクワク感があって、お店に入った時に奥まで広がる商品量にまたワクワク感があって、最近のお店には無い、いい服を見つけたくなる高揚感みたいなのが感じられて買い物するのが楽しそうな店だなと思いました。


_お2人は歳も近いと思いますが、ファッションに興味を持ったきっかけやルーツをお聞かせ下さい。


_興味を持ちだしたのは中学生の頃で、兵庫の出身なんですが友達と元町の古着屋に行って、他人と違うものが欲しくて自分で選んで買い始めたのが最初ですね。関西特有かもしれないけどみんなと違う物が着たくて、古着って基本一点ものじゃないですか?そこから、高校を経て進学する時にはもう物作りに興味があったので専門学校に行って今の業界に入ってっていう感じです。


_僕は地元が高知でものすごく田舎なので、古着屋もなくて雑誌を凄く見ていて、それしか情報源が無くて、特に近場関西のカジカジを見て憧れてましたね。そこから高校になってから、ジーンズファクトリーに通うようになって、実際に物に触ってスタッフさんと話しながら勉強してた感じです。当時のジーンズファクトリーのスタッフさんは皆めちゃくちゃオシャレでした。

ジーンズファクトリー別注U.S.ARMYトレーニングジャケット

別注トラックジャケット(AM-2354501-INT-JF)/¥19,800 tax in

_今回こうやって多田さんにインタビューを行わせて頂くきっかけにもなったジーンズファクトリーの別注アイテムですが、これはどういったきっかけで始まった企画なんでしょうか?


_このIPFUジャケットがミリタリー市場でも人気が出始めた時にジーンズファクトリーでもお客様に提案したいよね、っていう企画があったんですが、なかなかデッドストックでは在庫が集まらなくて。
一旦諦めていたんですが、アーミーツイルでも以前発売してたのがバイヤーの中でもすごく好評で愛用者もいたので、本物だけど今っぽいアーミーツイルでお客様に提案できれば、ということで多田さんに相談させて頂いたのがスタートでした。


_どういった所が別注ポイントなんですか?


_元々春夏仕様の薄い素材だったんですが、秋冬にも着れるように綿ナイロンの素材に変更しました。これによって12月まではインナーを調節する事で着用可能ですし、真夏以外はいけるんじゃないかと。
スリーブもゆったり作られていて背面も肩回りにタックが入っていて背中が良い感じに丸みのあるシルエットになるんです。女性にも着て欲しいですね。 _ARMY TWILL的にスポーティなアイテムは珍しいイメージがありますが、デザイナー的にこちらの別注はいかがでしたか?


_IPFUジャケットはアーミーツイル的には多くないデザインソースで、確かに天然繊維で作られているARMYというのがフォーカスされがちですが、意外とナイロンやポリエステルで作られているARMYというのも取り入れてはいて、面白いと思えばどんどん取り入れたいですね。
後はコーディネートのエッセンスで、これは着るとストリート感がある要素の提案に繋がるので、物作りもしながらLOOKも作る中でコーディネートの幅が広がるこういったアイテムは異素材でも提案したいなという思いもあります。


_LOOKがいつもオシャレですよね?展示会場に行くと毎シーズンチェックしていて、多田さんにご説明頂きながらバイイングの参考にしてます。 _多田さん的におすすめのスタイリングは?


_インラインで人気のカーゴパンツが同じ素材であって、それと同素材でセットアップで提案したいね、というのも元々横田さんからも提案があったので、ボリュームのあるカーゴパンツで合わせて頂きたいなと思います。

今シーズン注目のカーゴパンツ

コットンナイロン カーゴパンツ(AM-2355001)/¥19,800 tax in

_今季トレンドでもあるカーゴパンツですが、ARMY TWILLの今シーズンのデザインはどういったデザインや仕様でしょうか?


_アーミーツイルのカーゴパンツはベースにしているヴィンテージがM-51オーバーパンツっていう、パンツの上にはくビッグシルエットのパンツです。なのでしっかり太めですね。
後は拘り要素なんですが、例えばポケット周りのステッチなど、本来なら真っすぐに縫われるべき所をカーブを付けて縫ったりなどハンドメイドゆえの荒さみたいなのも、当時のエッセンスとして再現しています。
綿ナイロンなので秋冬ももちろん年中はいていただけると思うのでおススメです。


_ARMY TWILL的におすすめのスタイリングは?


_ジーンズファクトリーのラインナップの中だと、リバーシブルのボアベストとかおススメですね。
今時期だと、普通にTシャツやロンTのスタイリングの下半身にボリュームを付けられるので、シンプルになり過ぎずにいいと思います。
お尻のシルエットもヴィンテージの物と比べると綺麗に出るように整えてあるのでタックインして頂いても腰回りがすっきり見えますよ。

デザイナー多田さんと、バイヤー横田のARMY TWILL(アーミーツイル)おススメの一品

_では多田さんから _こちらは今回のPOP UPの為にオールハンドメイドで作った1点ものです。
アーカイブのグラフィックデザインを色んな所に散りばめているのと、背後にはジョン万次郎の言葉を英訳したテキストとかアーミーツイルのテーマの様なテキストを私のハンドペイントで入れてます。
リペアのステッチも私がミシンを踏んで全てオリジナルで作ったので、ジーンズファクトリーさんの今回のイベントのみでしか買えない希少なお品物ですね。
今回はこちらのハンドメイドの1点もののデザインを5点ご用意しております。

_次にバイヤー横田さん メンズサイズ:PE WEATHER リバーシブルベスト(AM-2354001)/¥17,600 tax in
レディースサイズ:PE WEATHER リバーシブルベスト(AM-2354001)/¥17,600 tax in

_これはM-43ライナージャケットがベースですよね?リバーシブル仕様なんですが、両A面でしっかり使えるデザインが凄いです。どちらも違うミリタリーの表情が見えるので一目惚れでした。


_裏側のボア面のボタンに充ててある生地なんかも、ボタンをかけやすくする為の実用的な仕様なんですが、デザインとしても利いてるんですよね。
後はフロントのパッチポケットの縫い代なんかもわざと生地が多めに縁取りに残る様に縫っててこういう余白部分なんかがクラフト感もあってかわいいポイントです。

今後のARMY TWILL(アーミーツイル)とジーンズファクトリーのビジョン

_では、最後にARMY TWILLの今後のビジョンをお聞かせください


_もっともっと色んな人に届けたい、着て欲しいという気持ちがあるので、その中には海外っていうのも含まれていて。
男性女性関係なく、もっと幅を広げて届けていきたいし、子供服も機会があれば挑戦してみたいし、まだまだ知られていないブランドなのでもっと多くの人に触れてもらえるブランドにしていきたいのが大きな目標ですね。 _バイヤー横田さん的には今後のジーンズファクトリーでやりたい事や企画はありますか?


_別注のアイテムは今後もタイミングが合えば取り組んでいきたいのですが、アーミーツイルさんって既に完成されているので、僕らが手を加えようがないんですよね。
それよりは、もっとしっかりアーミーツイルのブランドをジーンズファクトリーのお客様に紹介していきたいというか、広めていきたいので、今後も今回の様なイベントや企画を多田さんと一緒にやっていきたいです。


_多田さん、横田さん。長時間のインタビュー、ありがとうございました。
今後のARMY TWILLは勿論ですが、ジーンズファクトリーとの取り組みも是非期待したいと思います!

ARMY TWILL(アーミーツイル) アイテムラインナップ

その他の特集