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人気デニムブランド YANUK(ヤヌーク)の「こだわりのデニム工場」とは?総社ファクトリー(岡山)にお邪魔しました。

2021.06.30
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人気デニムブランド『YANUK/ヤヌーク』のデニムがどのようにして作られているのか?特にデニム好きな女性なら気になりますよね。ヤヌークのデニムは岡山のデニム工場<総社ファクトリー>で生産・洗い加工まで一つの工場で作られています。
そのデニム工場にジーンズファクトリーの女性スタッフがお邪魔して、工場見学・そして自分だけのスペシャルカスタムデニム作りを体験しました!

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ジーンズファクトリーで定番として取り扱いをしているデニムブランド "YANUK/ヤヌーク"。
L.A.のリラックス感から生まれたシルエットの美しさ、選び抜かれた素材と絶妙なカッティング、心地よい穿き心地がヤヌークの魅力です。

ヤヌークを作っているのが株式会社カイタックインターナショナル。
岡山県総社市の自社工場<総社ファクトリー>で生産・洗い加工までを一貫して行っています。

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今回、その<総社ファクトリー>へジーンズファクトリーの女性スタッフ11名がお邪魔させてもらいました。圧巻の工場見学から始まり、実際に自分だけのオリジナル加工のヤヌークデニムも作るスペシャルな一日!
まずはどのようにしてヤヌークデニムが作られているのか、こだわりの生産工程を見てみましょう。

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#1  CAD ~ 裁断

まずはパターンの作成から。デニムパンツは生の状態から加工することによって縮みます。パソコンでCAD(作図ソフト)を使いその縮み分を縮率を考慮して大きくしたり、各サイズに展開していくグレーディング*を行いパターンを作っていきます。
CADで完成したパターンはプロッターと呼ばれる機械で紙に出力していきます。パターンの線が描かれているだけでなく切り離せれるように切り込みも入っており、これで型紙が完成。このあとは裁断の準備となります。

*立体裁断や平面裁断でつくられた標準寸法の型紙を、必要なサイズに応じて拡大したり、縮小したりすること。

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次に裁断前の行程として検反(ケンタン)機で生地の検査を行います。こちらの機械では一定の速度で生地を動かし、人が目視で傷や汚れがないかを確認していきます。
この検反機が縫製工場の中にあるのは珍しく、一般的には生地屋さんが持っている特殊な機械。この総社ファクトリーでは生地から徹底した品質管理を行うため、裁断する前にも検査をしています。
もし傷や汚れがあった場合は、赤いテープをその箇所に貼り縫製行程で縫われないようにしています。

裁断する際は延反(エンタン)機と呼ばれる縦長の機械で生地を伸ばします。これは生地を指定の長さに引っ張り出してくれる機械で、例えば「この生地を10枚重ねて伸ばす」と入力すれば機械が自動で行ってくれます。

このあと自動裁断機で裁断。生地を縫う際の目印となるノッチも裁断機で細かい切り込みとして入れることが出来るかなり凄い機械です。前身ごろ、後身ごろ、ポケット、コインポケット、ベルト部分などの細かいパーツも一気に裁断!デニムだと一度に25枚を重ねて裁断することが可能だそう。

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#2  縫製 ~ 刺繍

裁断された生地は縫製行程に入る前に、検反機でのチェック時に貼られた赤いテープが無いかを一枚一枚確認していきます。それが終わると縫製の行程に入ります。
縫製ラインは一筆書きで作業工程順にミシンが並んでおり、大きく分けて、パーツ・組み立ての2つのラインでできています。

パーツラインは、細かいパーツで構成されているデニムパンツを前身ごろ・コインポケット・前立て、後ろ身ごろをそれぞれ別にして縫っていきます。

組み立てラインで、先ほどの前身ごろ、後ろ身ごろを一つに縫い合わせて一本のパンツが出来上がります。この組み立てのラインには普通は見ることのない特殊なミシンがあり、作業工程によって使い分けることで完成度の高い仕上がりになります。

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こちらは刺繍を入れる6頭式刺繍機。ヤヌークのパンツはベルトの内側、うしろのポケットに刺繍が入るためこちらの機械で刺繍をしています。

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#3  薬剤・シェービング

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縫いあがったデニムが最初に行う作業がこの工程。まず最初にデニムに入っている放射線状の線 いわゆるヒゲと呼ばれるものを付けていきます。微妙に凹凸を付けたウレタンのボードにデニムパンツを穿かせて、紙やすりの付いたボックスで表面を擦り手作業でヒゲを作っていきます。
モモ部分は面積が大きいので、大きな電動ブラシを使ってシェービングを行います。

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#4  レーザー加工

先ほど紹介したシェービング工程の代わりになるのがレーザー加工。
デニム生地というのは横糸は白い糸・縦糸はインディゴ染めされた糸で織られているのはご存知でしょうか。このインディゴ染めされた糸というのは中は白く、糸の表面だけがインディゴに染められています。

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先ほどのシェービング工程では削っていくことによって中の白がちょっとずつ出てきて独特の中古感を出していくのですが、レーザー加工というのは表面を焼くことで表面の染料を飛ばしています。
レーザー加工機を使うことで品質の安定・手作業によるスタッフの負担軽減につながっています。基本的にはレーザー加工で完結する商品はなく、レーザーを当てたあとにハンドブリーチも行っています。

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#5  洗い加工

洗い加工にはドライプロセスとウォッシュプロセス、2つの行程があります。
ざっくり言うとドライプロセスというのは水を使わない、ウォッシュプロセスは水を使い写真にある業務用の大きな洗濯機で洗い上げます。

着古したようなダメージ加工を与えるために、デニムパンツと一緒に軽石やゴムボール、ゴルフボールなどを薬品と一緒にして洗います。
このアタリをつける加工をした後に、今度はインディゴの濃さを調整するためにブリーチウォッシュをしていきます。

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洗いあがったデニムは重いため、乾燥機に入れる際はベルトコンベヤーを使って投入。

このような大きな洗濯機や乾燥機を普段見ることはまずないので、これを見た方はテンションが上がるかもしれません…

#6  検査・仕上げ

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こちらは縫製フロアと同じで作業工程順に機械が並んでいます。(リベット打ち、ボタンを打ち、ブランドネーム付けなど)

ちなみにブランドネーム付けはジグザグ縫いの前にネームと同じ糸で仮縫いし、そのあとに茶色の糸でジグザグ縫いするというこの小さな箇所でも2工程あります。その他フラッシャー類などもここで付けられています。

最終の検品を済ませてアイロンでプレス。検針も行い、以上で出荷される商品が完成します。

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ここまでいかがでしたか?
パターン・裁断・縫製・加工・仕上げといった一連の工程を一つ屋根の下の工場で行っているところは、このヤヌークを生産している<総社ファクトリー>を含めても日本で片手で数えるほどしかありません。

こちらの工場で働かれているスタッフ1人1人が品質に責任を持ち、丹精込めて商品を作っていると見学のアテンドをしていただいた奥田さんのお言葉にありましたが、この一連の行程を見学させていただき、ただただ納得!

made in JAPANのヤヌークのデニムはモノづくりへのこだわりで溢れていました。

次回はこの工場見学の後にスタッフ自ら加工体験を行った様子をお届けします!出来上がったデニムもご紹介しますのでお楽しみに。

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