高崎元尚装置

profile
1923年:高知市香北町生まれ
1949年:東京美術学校彫刻科卒業
1957年:モダンアート協会会員推挙
1966年:具体美術協会に参加
1971年:具体美術協会解散、以後、個展とグループ展を開いて今日。
1995年:高知文化賞受賞

作品収蔵
宮城県立美術館
東京国立近代美術館
大阪市立近代美術館建設準備室
芦屋市立美術博物館
北九州市立美術館
高知県立美術館
土佐山田町立美術館


○「装置」の誕生 ○
1950年代は、自由に何でも出来る時代であった。
タブーだった朱と緑の強烈なコントラストでハードエッジをやった。
58年、形のある抽象の代表として 「抽象絵画の展開」(東京近美)に出品した。
この展覧会で初めて形のない抽象、アンフォルメルに出会う。
パリーのアンフォルメルの旗手、今井俊満のたたき 付けた朱と緑のアクションに負けた。
現代美術は展覧会場で負けたら終わりだ。
以後、アメリカのアクションペインティングの奇才、ボロックの壁に注目する。
同じようにペンキをオートマチックに振りまいても、
他のアクションペインターがやれば、中心のある情緒的な絵になり、
ボロックがやると、すべての感情を押 しやった、クールで重厚でオールオーバーな壁になる。
超人的な精神の集中力だ。真似など出来る訳がない。
次にウイーナーのサイバネティックスに興味を持 ち、コンピューターの原理を応用できないかと考えた。
といっても数学の理論が分かった訳ではない。
キャンバスを裁断した正方形を並べた。すると一つの展開 があった。
枠を離れたキャンバスは当たりまえのことであるが曲がる。自然の曲がりは美しい。
中心で固定するとパラボラ状になった。この形には人を引き付け る魔力がある。
これを数百個連動させると、前に立つ人の肉体イリュージョンを増幅する装置、コンピューターになった。
その頃パソコンは未だ 出来ておらず、写真で見るコンピューターは、部屋全体に真空管を張りめぐらせた巨大な装置であった。
64年、「装置」をモダンアート協会展 に出品すると、新しい芸術が現れたと評判になった。
一年だけ有名人になり、「朝日秀作美術展」(三越本店)「今日の作家」(横浜市民ギャラリー)
「現代美 術の動向」(京都近美)に招待され、
66年、ニューヨークの日本芸術祭にも出品することになり、初めての海外旅行に出掛けた。
ニューヨークではアクション ペインティングが終わり、ポップアートが全盛時代を迎えていた。



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